データ通信量が無制限になるポケットWiFi(モバイルルータ)を4タイプから厳選!
エリア・通信速度・端末・料金・通信制限などの条件からオススメの無制限のポケットWiFiを見つけていきましょう。
ー目次ー
ポケットWiFiは4種類
持ち運びができるWiFiルーター(モバイルルーター)として利用することができる「ポケットWiFi」
そんなポケットWiFiには実は4つの種類があります。
それぞれの特徴を順番にみていきましょう。
① WiMAX
データ通信専用のWiMAX(現在はWiMAX2+という規格)専用ネットワークを利用するタイプ。
WiMAXはポケットWiFiが日本中に普及するきっかけとなった立役者でもあります。
それではWiMAXのメリット・デメリットを確認していきましょう。
WiMAXのメリット
WiMAXのメリットは
- ギガ放題ならギガ使い放題
- 1日を通して通信速度が速い
の2つです。
【参考】WiMAXの平日の通信速度の変化(24時間)
こちらは東京都内(山手線エリア内)の同一地点の通信速度調査結果です。
下り(ダウンロード)の通信速度(平日)
- 最高速度:48.58Mbps
- 平均速度:39.74Mbps
- 最低速度:20.38Mbps
上り(アップロード)の通信速度(平日)
- 最高速度:15.18Mbps
- 平均速度:9.59Mbps
- 最低速度:5.12Mbps
WiMAXの人気のポイントはこの通信速度の速さです。
WiMAXのデメリット
一方でWiMAXのデメリットは
- 3日間で10GB制限がある
- 都市部を離れた郊外では圏外になる場所が多い
- WiMAX専用機種が必要
- 解約違約金が高い会社が多い
ことです。
つまり、
- 3日間で10GBを超えた場合にはギガ放題プランを選んでも速度規制がかかってしまうこと
- WiMAX専用ネットワークを利用するためWiMAXの電波で通信ができるWiMAX専用端末が必要になること
- 同じ理由で都市部を離れるとスマホのエリア内でもWiMAXは圏外になることが多いこと
- いまだに高額な解約違約金が設定されている会社が多いこと
がWiMAXのデメリットとなります。
② クラウドSIM
一見するとWiMAXと同じように見えますが
- (WiMAXネットワークではなく)スマホと同じ4G回線を利用するためエリアが広い
- 3日間で10GBのような通信容量制限がない会社が多いこと
がクラウドSIMの特徴です。
クラウドSIMのメリット
クラウドSIMのメリットは
- エリアが広い(日本全国)
- 通信容量制限がない会社が多い
ことです。
クラウドSIMのデメリット
一方でクラウドSIMのデメリットは
- 機種が限定される
- 今回の比較の中では最も通信速度が遅い
ことです。
通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)が提供する4G回線を利用することができる一方で、(クラウドSIMには容量制限がなく無制限にいくらでも通信ができてしまうため)キャリア自身のお客様の通信速度に影響がでないようにクラウドSIMでは利用できる周波数帯・帯域幅に制限をかけているケースが多くあり、通信速度が遅くなりがちで、利用できる機種が限定される傾向にあります。
【参考】クラウドSIMの平日の通信速度の変化(24時間)
こちらは東京都内(山手線エリア内)の同一地点の通信速度調査結果です。
下り(ダウンロード)の通信速度(平日)
- 最高速度:15.30Mbps
- 平均速度:7.57Mbps
- 最低速度:0.74Mbps
上り(アップロード)の通信速度(平日)
- 最高速度:38.50Mbps
- 平均速度:17.80Mbps
- 最低速度:8.70Mbps
通信容量制限がない会社が多いクラウドSIMですが、WiMAXと比較すると通信速度が遅いことがマイナスポイントになります。
③ キャリア契約
実は携帯電話キャリアでもポケットWiFiサービスが提供されています。
以前は専用のポケットWiFi機器を利用するケースが多くありましたが、最近では通常のスマホからテザリングする(=他の機器からWiFiで接続して利用する)ことでポケットWiFiとして利用するケースが増えています。
それではキャリア契約を利用する場合のメリット・デメリットを確認していきましょう。
キャリア契約のメリット
キャリア契約を利用することのメリットは
- エリアが広い(日本全国)
- 今回の比較の中でも通信速度が速い
- 幅広い機種が利用できる
- 故障時などのサポートがしっかりしている
ことです。
キャリア契約のデメリット
一方でキャリア契約の最大のデメリットは
- 契約方法や使い方によって料金が高額になる
ことです。
④ 格安SIM
近頃ますます利用者が増えて人気の格安SIMもポケットWiFiとして利用することができます。
※スマホからWiFiテザリングで利用するのが一般的です
格安SIMなら
- キャリア契約と同じエリアの広さ
- キャリア契約よりも安い月額料金
で利用することができます。
格安SIMのメリット
格安SIMのメリットは
- 小容量なら最も料金が安くなる
- 会社によって独自のお得なサービスの提供がある
- 幅広い機種が利用できる
ことです。
例えば、
- BIGLOBEモバイル:YouTube・AbemaTV・U-NEXT・Spotifyなど
- LINEモバイル:LINE(Music)・Twitter・Facebook・Instagram・Spotify・AWAなど
の通信量が無制限(毎月のデータ容量にそもそもカウントされません)で利用することができます。※詳しくは関連記事で詳しく解説されています
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格安SIMのデメリット
一方で 格安SIMのデメリットは
- 会社によって通信速度が大きく変わる
- 月100GBの大容量では今回の比較の中で最も料金が高い
ことです。
【参考】UQモバイル・IIJmioの平日の通信速度の変化(24時間)
一例として
- UQモバイル(格安SIMの中でも通信速度が速いことで有名)
- IIJmio(格安SIMの中でも通信速度が遅いことで有名)
の2社の24時間通信速度を比較してみましょう。
※同一場所・同一日時・同一機種で測定しています
UQモバイルの通信速度の方が(上り回線も下り回線も)IIJmioの通信速度よりも速いことがわかりますね。
格安SIMをポケットWiFiとして利用する場合には通信速度が速い格安SIMを選ぶのがポイントとなります。
【補足】速度制限後1MbpsのUQモバイル・Y!mobileの料金・使い勝手は?
大容量で利用すると毎月の通信料金が高くなる傾向にある格安SIMですが、通信速度が速い格安SIMとして人気のUQモバイル・Y!mobileでは毎月の容量超過後でも最大1Mbpsで通信できるサービスが提供されています。
このサービスでポケットWiFi利用する方法はありでしょうか?
結論から書いてしまうと次の2つの理由からありえないと思います。
理由①:最大1Mbpsという通信速度はポケットWiFi利用には致命的
1Mbpsという通信速度は
- LINEメッセージの送受信(スタンプなし)
- メールの送受信(画像なし)
がギリギリできるかどうかという通信速度です。
実際問題としてポケットWiFiとして利用する人が満足できる通信速度では全くないと考えたほうがいいです。
理由②:実はクラウドSIMと料金がほとんど変わらない
もう1つの理由が毎月の料金です。
容量超過後に1Mbpsで利用することができるのは
- UQモバイル:プランR(月額2,980円)
- Y!mobile:プランM(月額3,680円)以上
となりますが、この金額を毎月支払うならクラウドSIMを契約した方がいい(速い+安い)はずです。
【徹底比較】実質無制限のポケットWiFi(モバイルルーター)の通信速度と料金
ポケットWiFi(モバイルルーター)の4つのパターンごとにメリット・デメリットを見てきましたが、それでは実際にポケットWiFiを利用したい場合に、具体的にどのサービスを利用すればいいのでしょうか?
こちらの図は
- 上でご紹介した4つのパターンを更に細かく分解(キャリア契約 ⇒ キャリア4G・キャリア5G・楽天UN-LIMITの3つに細分化)
- 1日約3GB利用するケース(月100GB)を想定
- 平均的な通信速度(横軸)月額料金(縦軸)で比較
したものです。
具体的な金額で比較するために代表的な料金プランとなる
- WiMAX:WiMAXプロバイダー各社の平均的な金額
- クラウドSIM:どんなときもWiFiの月額料金
- キャリア4G:NTTドコモ(ギガホ2)
- キャリア5G:NTTドコモ(5Gギガホ)
- 格安SIM:UQモバイル(スマホプランR)
の月額料金で記載しています。
【第1位】楽天UN-LIMIT(月額無料~約3,000円・約50Mbps)
- データ容量:完全無制限(テザリング対応)
- 月額料金:無料(1年目)〜2,980円(2年目以降)
- 通信速度:約50Mbps ※編集部測定
という驚異のスペックを誇る楽天UN-LIMITこそがコスパ最強のポケットWiFiです!
ただし楽天UN-LIMITは
- サービス提供エリアが限定されている
- 利用できる機種が限定されている
という弱点もありますので 必ず最新情報をしっかりと確認しておくようにしましょう。
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【第2位】WiMAX(月額3,700円前後・約40Mbps)
- 通信速度:約40Mbps
- 月額料金:3,700円前後
- 通信エリア:全国の都市部を中心に通信可能
速度・料金・エリアのバランスがとれたポケットWiFiならWiMAXです。
WiMAXはプロバイダーごとに料金や契約条件がかなり変わりますので、最新の料金プラン・キャンペーン情報をしっかりと確認して一番お得に利用するようにしましょう。
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【第3位】キャリア5G(月額7,500円前後・約300Mbps)
ドコモなら
- 本家ドコモの5G/4G回線が使い放題(容量無制限)で月額7,500円
- 5Gエリアなら約300Mbpsの超高速通信が可能(4Gエリアは約60Mbps)
という好条件でスマホをポケットWiFiとして利用することができます。
ただし5G対応スマホを所有していることの確認が必須となる点には注意が必要です。
docomoオンライン公式
【第4位】クラウドSIM(月額3,500円前後・約8Mbps)
通信速度はそこまで速くはないものの、楽天UN-LIMITやWiMAXよりも利用エリアが広いのが特徴のクラウドSIM
クラウドSIMを提供する会社の半数近くがソフトバンク回線のみでサービス提供していますが、ドコモ回線やau回線に対応している会社もあります。
クラウドSIMは
- サービス提供する会社の数がとても多い
- 比較するための条件がかなり複雑
という事情があるため、
- 対応ネットワーク回線(ソフトバンク回線のみ・全キャリア対応など)
- 利用期間(契約期間)
- 月額料金
の3つからベストな会社を見つけていくようにしましょう。
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という好条件でスマホをポケットWiFiとして利用することができます。
ただし5G対応スマホを所有していることの確認が必須となる点には注意が必要です。
docomoオンライン公式
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- データ容量:完全無制限(テザリング対応)
- 月額料金:無料(1年目)〜2,980円(2年目以降)
- 通信速度:約50Mbps ※編集部測定
という驚異のスペックを誇る楽天UN-LIMITこそがコスパ最強のポケットWiFiです!
ただし楽天UN-LIMITは
- サービス提供エリアが限定されている
- 利用できる機種が限定されている
という弱点もありますので 必ず最新情報をしっかりと確認しておくようにしましょう。
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という好条件でスマホをポケットWiFiとして利用することができます。
ただし5G対応スマホを所有していることの確認が必須となる点には注意が必要です。
docomoオンライン公式